hoshidamayaのブログ

僕の看護学生時代、信州での失恋体験談です。

どんぐりさん

最近、
別病棟へ転棟していった


患者さんが亡くなりました。


だいぶ高齢の女性患者さんで、


どんぐりさんに良く似てたんで、


みんなから最初の頃は



「どんぐりさん」




と、呼ばれてました。


小さくて、可愛らしい人でした。


やや円背気味で、


日中は車椅子に乗車してました。


後ろから見てると、首をキョロキョロさせたり


何かに頷いてるように首を上下に降ってました。




夜中に中途覚醒すると、


首をふりながら端座位になろうとするんです。



こう言う時、オムツを変えると


頷きながら「ありが・と・・・」


と言ってコロンと再入眠されるんです。



ある早朝、起床時のことです。



オムツ交換をして車椅子に乗車した時、


「ありが・と」


とお辞儀をしてくれました。


どんぐりさんは円背なので


車椅子上でお辞儀をすると


頭がさらに沈んでしまうんです。


コロコロコロコロ・・・・と




転げ落ちそうになるんで危ないんです。



ヒヤヒヤ物です。


転棟が決まった時は


皆に惜しまれてました。




そんな人が亡くなったなんて・・・・


ちょっと寂しいです。


ほんと、どんぐりさんにそっくりだったなあ・・・・

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