hoshidamayaのブログ

僕の看護学生時代、信州での失恋体験談です。

昔の話



20代の頃、東京のカトリックの病院で介護をしてました。


敷地内に修道会と教会があって、シスターや神父さんも入院してたんです。


有名人やその親族も時々、入院していましたがその中に、凄い名家の出自の神父さんがいました。


だいぶ高齢の上品な方でした。
後で聞いた話ですが、
日本人で最初に飛行機を操縦したとか、戦前は海外で陸軍のドイツ駐在武官の通訳してたとか。
明治維新がなければ自分が将軍になってたとか・・・・



将軍といえば、キリシタンを弾圧していたのは周知の事実です。
その事は、司祭になった理由と関係があるのだそうでした。
ネットで神父様の名前を検索すると、神父になった理由は失恋したからとか
出てきますが、僕が聞いた話では、そうではない様でした。


先祖の罪を償うためだと言っていたと思うのです。
当時の友人の話だと、自分が司祭になることで、将軍家がキリスト教を弾圧してきた事実を文字通り終わらせるんだ・・・とか、仰っていたそうでした。


12月24日に同じ病棟に入院していた、おばあさんと一緒に亡くなったんで、
カトリックの職員は驚いていたのを覚えてます。


当時、ボクが通っていた教会の神父さんもお見送りに行って来たと言っていました。


「若い頃、あの方にお世話になった司祭は多いと思いますよ。」と仰っていました。


御遺体を囲んで、皆でラテン語の祈りを唱えて見送ったそうです・・・・

×

非ログインユーザーとして返信する