球技大会サボる
昨日、本の中に、東京のカルメル修道会のチラシが挟まれていた。
懐かしい・・・・10年前の黙想会の知らせだ。
日程が9月11日(金)、9月12日(土)の2日間。
当日、学校で球技大会があったのだが、無理やり休んで、黙想会へ出るために
東京へ行っていた。
切羽詰まっていた。
Sさんに五月の末に告白したが断られて、気持ちが沈んで学院へ通うのも辛かった頃である。
数年前にやめていたタバコも、再び吸い始めていた。
このまま学校もやめて・・・・絵の道にでも進もうかな・・・と思っていた。
実は当時、聖母子の絵を描いていて、その絵を、ある人から講評してもらっていた。
その人は、僕の絵が模写ではないと知って、こっちの道に進むよう勧めてくれた
のだ。
Sさんのことや、そんな事もあって半分、学校をやめるつもりだった。
そのことをじっくり考えるために黙想会へ出席した。
修道院内は禁煙なので、本当辛かった・・・
ここで良い答えが見つかるよう、黙想会の間はタバコを我慢しよう。その苦しいのを神様に捧げようと思い、信州に帰るまではタバコを我慢しようと決めた。
指導司祭は「あなたの性格的に、学校は、もうやめた方が良い・・・やめていたタバコを吸ったり、不安定になったり、あまり良い兆候ではない・・・」
みたいなことを言っていたと思う。自分も、ほぼ100パーセントやめるつもりで黙想会に参加していた。
黙想会自体は、別に変わったものでもないし、終わっても何か、どこか味気なく、自分自身に対する、ある種の苛立ちもあって、混乱していた・・・・
しかし・・・・・
信州に戻って、駅からアパートまで歩いていると・・・・
夜、人通りのない静かな夜道を歩きながら、カルメル会の聖人たちの、いくつかの言葉を思い起こし、じっくりと味わい・・・
その言葉自体、今回の問題とは直接関係ないのだが、何故か響くのだ・・・・
何か、不思議な力に支えられているというか・・・
そして・・・
僕の内にあったはずの学校をやめるという選択肢は、いつも間にか消えていた・・・
あれほど吸いたかったタバコを・・・・
気がつくとコンビニのゴミ箱に、そっくり未開封のやつも、そのまま捨てていた。
それ以後、タバコを吸っていない・・・・
学校は続けることにした・・・・